米原市の醒井は年間通して14℃程度の清らかな水が流れる地蔵川があり、付近は湧水群で多くの場所から水が湧き出ています。地蔵川に流れ出る「十王水」もその一つです。
他の湧水地帯と違って、ここから水が湧き出ているとは気付き難いかもしれません。地蔵川の中に十王と彫られた灯籠が建っており、これが目印となります。水が湧き出ている場所は民家の裏手で中に入ることはできません。水を汲みたいなら他の湧水地帯へ行きましょう。
十王水は三善清行の子で、平安時代中期の天台宗の僧侶「浄蔵法師」が諸国を巡り修行の途中、この水源を開いて仏縁を結ばれたと伝わる水です。本来「浄蔵水」と呼ばれるところ、近くに十王堂があった事から「十王水」と呼ばれるようになったと言われています。
十王水へのアクセス
十王水は地蔵川を跨ぐ2つの石橋付近にあります。
JR 醒ヶ井駅前交差点を南へ行き、突き当りを左折します。すぐ近くのT字路は直進し、2つの石橋を渡ってすぐ右側にあります。
駐車場について
中山道沿いに醒井観光客用無料駐車場があります。ここから歩いて地蔵川沿いのすぐ近くに十王水があります。
近くの湧水
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湧き水情報
十王水
住所:滋賀県米原市醒井
硬度:106.4mg/L(中硬水)