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インタビュー

米原市出身のモーグル選手、田中花さんインタビュー

米原市出身のモーグル選手である田中花さんにインタビューさせて頂きました。

田中花さんはモーグル(スキー)競技で日本全国の大会に転戦し活躍され、オリンピックを夢に日々研鑽を積まれています。

スキーの出会いやモーグルについてお話を伺いました。

※モーグルとは
スキー競技の一つでコブがある斜面を滑走し、ターン・エア・スピードの合計得点を競う。

スキーとの出会いについて

Q1.スキーとの出会いを教えてください。
私の父はスキーが趣味でよく滑りに行っていました。私が2歳半の冬に「とりあえず連れて行ってみようか。」という感じで奥伊吹スキー場に連れて行かれました。そこで初めてのスキーでどハマリしてしまったんです。スキー場から帰りたくないとぐずる程でした。
2歳でスキー!?2歳でスキー板って履けるんですか?
その時は長靴で履く子供用のプラスチックミニスキーでした。
物心ついた頃にはスキーをやっていたという事なんですね。
衣食住と同じレベルで、生活の一部になっていました。それからは毎年スキーに行くのが当たり前のようになりました。
Q2.モーグルという競技はどこで知ったのですか?
実は気づいたら既にモーグルをやっていました。母に聞いた所、2歳半の時点でモーグルの事は認識していたそうなんです。たまたまトリノ五輪の年だったので、テレビでモーグルを見ていたと思います。

父は元々コブがあるコースを滑るのが好きだったので、一緒に楽しくコブを滑る延長で気づいたらモーグルをやっていたんです。

スキーの上級コースを幼い頃から滑っていたわけですか?
そうですね。幼稚園の頃には上級コースを滑っていました。その頃はモーグルをしてるという感覚ではなく、ただコブを滑るのが好きでした。

競技選手としての歩み

Q3.趣味として滑るスキーから競技選手として歩むターニングポイントは何ですか?
小学5年生から高校1年生までアルペンスキーという競技もモーグルと並行してやっていました。当時はスキーの延長でアルペンとモーグルをやっていたという感じで、競技をしているという感覚ではありませんでした。高校2年生の頃、モーグル1本に絞った時に競技選手として頑張ろうという気持ちが芽生えました。
※アルペンとは
コース上の旗門をくぐりながらいかに速く滑るかを競う競技。

Q4.アルペンよりもモーグルを選んだ理由は何ですか?
実はアルペンもずっと続けたかったんですが、これから上を目指すにあたっては絞ったほうが良いという事がありました。

アルペンもモーグルも双方に魅力はあるのですが、アルペンはどれだけ綺麗なフォームで滑ってもそこは評価してもらえない競技なんです。どんな滑りでも速ければ勝ちです。

対してモーグルは速いだけではだめで、フォーム、エア、スピードにそれぞれ点数が付きます。目に見えて点数が付くので目標が立てやすく、自分にとっても頑張れるのでそういう所が魅力だと思います。

モーグルの方がやりがいがありますか?
そうですね。人間が滑りを見てジャッジして頂くので自信があっても何で良い点数を付けてもらえなかったんだろうと思う事はありますが、次は良い点数を付けてもらえる滑りをすれば良いと思えるようになりました。どんなジャッジの方にも評価してもらえる選手になれるように頑張れるのがやりがいの一つです。
モーグルといえばジャンプに様々な技がありますよね。宙返りなどをされるんですか?

そうですね。後ろに一回転、横に一回転のジャンプはできます。斜めに回転するコークという技は練習中です。
Q5.モーグルをやっていて苦労したこと、嬉しかったことを教えてください。
中学3年生の時にジャンプに失敗して手術をするような大きなケガをしてしまったんですけど、それを乗り越えるのがスキー人生の中で苦労した事でした。スキーがもうできないんじゃないか、もう止めようかなとリハビリ中はいつも思っていて、苦しい期間でした。

周りから言われるのは、そういうケガの経験があった方がより成長できるよという事でした。ケガがあった事で自分を見つめ直すきっかけになり、変われる事もできたので良かった面もあったのかなと思います。

乗り越えるために力となった事はなんですか?
池江璃花子選手の事がそうですね。大病を患われても選手として復帰されたので心の支えになりました。私がケガして復帰しようとする時に、ケガする前の自分になろうと思っていたんです。池江さんはテレビで「今の自分は新しい自分なので、病気の前の自分とは比べられないです。」と仰っていたので、ハッと気付かされました。私も以前の自分に戻るのではなくて、新しい自分としてスタートしてもっと上手くなろうと思いました。
嬉しかったことはありますか?
モーグルの大会で学校を休む事もあったんですが、大会から帰ってくると「どうだった?」と聞いてくれますし、結果が良かったら凄く褒めてもらえました。モーグルはジャンプで回転したりするので、スキーを知らない友達からも「凄い!」と言ってくれるのでやってて良かったと思いますし、嬉しかったです。
Q6.競技選手として心がけている事があれば教えてください。
スキーが上手いだけではダメなので、一人の選手として礼節をわきまえるという事は心がけています。モーグル選手ではないですが、スケートの紀平選手が大好きなんです。紀平選手の「トップになりたいんだったら、まずは心からトップでいられるように」という言葉が凄く心に響いています。私もそうありたいと思っています。
Q7.好きなモーグル選手はいますか?
トリノ五輪で活躍されていたのを見ていた上村愛子さんは幼い頃から印象が強いです。滋賀県出身の伊藤みきさんはモーグルでオリンピックにも出場されていて、同じ滋賀県民として私も頑張ろうと原動力になっています。
Q8.モーグルは冬の競技ですが、夏の間のトレーニングはどうしてるのですか?
夏はフィジカルトレーニングと、ジャンプの練習でトランポリン、そしてウォータージャンプをしています。ウォータージャンプとは、プラスチックのブラシの上を滑ってジャンプして、回って水の中に落ちる練習場です。主にその3つのトレーニングを行っています。
水だと雪と比べて思いきった事ができますか?
水でも痛くないわけではないんです。変な落ち方をしたら脱臼やケガ恐れもあります。雪より怖くないので、挑戦はしやすいと思います。
Q9.これからの目標を教えてください。
ようやく選手としてスタートラインに立てた所なので、自分が納得する滑り、自分の滑りがかっこいいと思えて、しっかり評価してもらえる選手になりたいと思っています。大きな夢としてオリンピックの舞台にも立てたらいいなと思います。
Q10.応援してくださる方や、これから知ってもらえる地元の方へのメッセージをお願いします。

いつも応援してくださっている皆様、ありがとうございます。地元米原市には私も所属させて頂いているグランスノー奥伊吹という素敵なスキー場もあります。私を知って頂く事でモーグルという競技を知ってもらう事ももちろんですが、一人でも多くの方にスキーの魅力をお伝えできればと思っています。そして、スキーをしてみたいと思ってもらえたら嬉しいです。
練習や学業でお忙しいところ、ありがとうございました。

おわりに

米原市出身で全国のモーグル大会で活躍されている田中花さんにお話を伺いました。私にとってモーグルといえばオリンピック競技の印象が強く、米原市でモーグル選手の田中花さんのお話を聞いて身近に感じる事ができました。

米原市出身のモーグル選手がいらっしゃる事を初めて知り、これからの活躍をお祈りし応援していきたいと思います。

※競技写真は田中花さんからご提供頂いたものです。

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