米原市の醒井、江戸時代に醒井宿の宿場町として賑わった中山道沿いに一軒だけ周りと雰囲気が異なる建物があります。和の街並みが並ぶ中、その建物だけが洋風建築です。設計には全国で洋風建築の傑作を残したアメリカ出身の建築家「ウィリアム・メレル・ヴォーリズ氏」が関わっていて、滋賀県でも有数のヴォーリズ建築の一つとなっています。この建物は戦前の雰囲気を残す貴重な建物として、国の有形文化財に指定されています。
醒井宿資料館について
現在は醒井宿資料館として活用されており、建物内に入る事ができます。かつては醒井郵便局として使用されていた経緯から、当時の郵便局の業務風景や歴史資料の展示、そして中山道醒井宿の歴史・文化資料が展示されている博物館です。
入館料
2階の有料展示コーナーを見学する場合のみ入館料が必要です。(1階は無料)
- 大人(高校生以上):200円
- 小人(中学生以下):100円
開館時間
9時~17時まで(入館最終受付16時30分)
休館日
月曜日、12月27日~1月5日
展示スペース
1階
1階は無料展示室で、誰でも自由に入れます。
昭和48年まで醒井郵便局として使用されており、当時の業務風景や郵便局関連の史料。そして醒井宿の見どころや案内の展示が行われています。
1階にはテーブルと椅子も設置されており、観光客の休憩所・案内所としての役割も兼ねています。
2階
2階は有料スペースとなっており、見学希望の場合はスタッフに申し出ましょう。
郵便局や醒井の資料、江戸時代に醒井宿の宿場役人の古文書など資料が展示されています。
旧醒井宿問屋場
醒井宿には江戸時代からそのままの形で現存する問屋場があります。こちらも醒井宿資料館の一施設です。問屋場とは、醒井宿を利用する大名や役人に対して、馬や人員を用意しておき彼らの荷物を次の宿場町まで運ぶ役割を担っていた施設です。今で言う運送業ですね。
江戸時代からそのままの形で現存する問屋場は全国的にも大変貴重で、米原市の指定文化財にも指定されています。
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米原市に江戸時代のまま現存する中山道の問屋「醒井宿問屋場」
米原市醒井は江戸時代より中山道の宿場町(醒井宿)として繁栄し、古き町並みが残っている場所です。醒井宿では江戸時代のまま現存する問屋場があります。建築年代は17世紀と推定され、現在でも問屋がそのままの形 ...
醒井宿資料館へのアクセス
JR 醒ヶ井駅より徒歩5分の距離にあります。
JR 醒ヶ井駅出口より国道21号線を渡り、突き当りのT字路を左折します。左側に醒井宿資料館が見えてきます。特徴的なヴォーリズ建築の為、ノスタルジックな雰囲気が漂っています。
駐車場について
醒井宿資料館から東へ徒歩3分程度の所に醒井の観光客向けの無料駐車場があります。
会場情報
醒井宿資料館
住所:滋賀県米原市醒井592
営業時間:9:00~16:30
休館日:月曜日
電話:0749-54-2163