米原市にある福田寺の春の伝統行事として「公家奴振り」が毎年5月4日に行われます。滋賀県の無形民俗文化財にも指定された歴史ある伝統行事です。見学自由の祭礼です。
公家奴振りとは
福田寺は元々京都とつながりの深いお寺で、江戸時代末期(1850年頃)当時の福田地の住職と京都二条城の姫君「かね子」との縁談を彦根藩主であった井伊直弼の計らいでまとめられました。
京都から現在の米原市長澤まで嫁入り行列が続き、この時ひときわ目をひいた朝廷に仕える方々の公家奴振りを村の人々が身振り手振りで学び、後世に伝えられてきたのが始まりと言われています。
紺の法被に草鞋姿のやっこが足の裏を見せずにゆっくりと練り歩く光景が特長的な公家奴振りです。公家奴振りは全国的に見ても米原市長澤でしか見られず、過去の伝統を伝える貴重な資料として滋賀県の無形民俗文化財にも指定されています。
公家奴振りスケジュール
5月4日13時頃から公家奴振りがスタート。ゆっくりと福田寺正面にある熊野神社の境内へ列を成して向かい、神事が執り行われます。
熊野神社へのアクセス
公家奴振りが行われる熊野神社には駐車場がありません。レンタサイクルを利用するかタクシーをご利用ください。
まいちゃん号で行く
米原市の乗り合いタクシー「まいちゃん号」で来る事ができます。1回500円~
「市外連携-8」停留所が最寄りです。
祭礼情報
福田寺公家奴振り
住所:滋賀県米原市長沢1051
開催日:5月4日
公式サイト:おうみ三奴振り 公式サイト|武家奴、蹴り奴、公家奴
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