1985年に環境省が選定した名水百選ですが、滋賀県には二箇所あります。そのうちの一つが米原市にある泉神社の湧水です。大清水とも呼ばれています。伊吹山に降った雨水が石灰岩層を浸透し、カルシウムなどミネラルを豊富に含んだ水が1日4,500t湧き出ています。県外からも水汲みに訪れる人が多く、土日にはいつ行っても誰かしら訪れている人気の名水です。
泉神社へのアクセス
地図で見れば泉神社へ行く方法は何通りもありますが、泉神社周辺は一般集落の為どこから行っても良いわけではありません。水汲みや参拝者用の迂回路があります。バスなど便利な交通機関もなく、自動車で向かう事になります。長浜方面からでも関ヶ原方面からでも国道365号線沿いを行きましょう。関ヶ原インターチェンジより国道365号線を滋賀方面へ車で約15分です。
大野木交差点を伊吹山方面の北へ進みます。
しばらく進むと曲がり角があり、森の中へ行きます。ちょっと怪しい曲がり角ですが、この道が泉神社へと続いています。
駐車場について
森の中の坂道を少し進むと5台分くらいの駐車スペースがあります。ここから少し北へ進むと泉神社があります。
湧水の汲み方
ペットボトルやタンクなど水を入れるものは持参しましょう。
境内内の湧水の源泉は立入禁止になっています。(昔は入れたけど。)その代わりに泉神社前に湧水を汲む事ができる御神水拝受所が整備されています。無料で水くみをする事ができます。
御神水拝受所内部では、井戸のような円形の石柱からホースが何本も突き出ておりそこから湧き水がじゃぶじゃぶと流れ出しています。昔は水をくむ場所が源泉しかなかったので、このように水の出る場所を分散する事で水くみする人の待ち時間もなくなったわけですね。
こちらのホースから水を汲みます。どれだけ汲んでも無料です。中にはワゴン車満杯のタンクに水を汲む人も…。
水くみは無料ではありますが、管理維持費の為に寄付金が受け付けられています。
湧水利用上の注意
泉神社湧水は自然水なのでそのまま飲む事はできません。名水はそのまま飲める美味しい水という意味ではありません。飲料水とする為には煮沸して冷やす必要があります。
また、ゴミ類は持ち帰り、近隣の住民の迷惑にならないように利用しましょう。閉鎖されてしまったら困るのでマナーは守って利用したいものです。
湧水の用途
泉神社湧水は一般的な水道水と比べ、柔らかく少し甘く感じるのが特長です。お茶や珈琲に使うと滑らかでひと味違った味わいになりますよ。
飲料用にするには煮沸が必要ですが、ご飯を炊く為に使ったり、お茶やコーヒーを作る際に使ったり、お花の水やりに使うなどの用途があります。また、湧水で氷を作ると透明度の高い氷ができるそうです。
湧水情報
泉神社湧水
住所:滋賀県米原市大清水
アクセス:名神高速道路 - 関ヶ原ICより車で15分。
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