JR 米原駅は北陸方面と名古屋方面への分岐点となっているので交通の要ともなっているのですが、その付近を電車で移動されていると不思議に思われそうなのが JR 米原駅が近くなってくると見える白い塔です。
周りにほとんど何もなく、高い白い塔だけ一際存在感を放っています。あの白い塔は何なのでしょうか?
米原の白い塔の正体
あの白い塔は彦根市に本社を置く株式会社フジテックの敷地内にあります。本社住所は彦根市になっていますが、彦根市と米原市の境界線上に建っています。
フジテックはエレベーターやエスカレーターの開発を行っている専業メーカーです。エレベーターは国内シェア4位、エスカレーターは国内シェア5位となっています。エスカレーターのメーカーなんて普段は気にすることはありませんが、エレベータの場合は操作パネル付近にメーカー名が記載されているのでたまに目にします。
ここまででもしかしたら白い塔の正体について察しがついた方もいらっしゃるでしょう。あの白い塔は展望台でもバンジージャンプ台でもありません。その正体は…
エレベーター研究塔です。
世界最大級の高さ170メートルのエレベーター研究施設で、超高速エレベーターなど新世代エレベーターの研究開発が行われています。一応施設として展望台設備はあるようですが、普段は一般公開されておらず入る事はできません。滋賀県でもその高さたるやトップで、琵琶湖の対岸からも見える程です。
おわりに
滋賀県の米原市と彦根市の境に、世界規模で有名なエレベーターメーカーがあるのです。そして、その白い塔はシンボルでもあるエレベーター研究塔でした。もしかしたら、何気なく乗り込んだエレベータがフジテック(Fujitec)製かもしれませんよ。