米原市の醒井の近くにある下丹生という地域には米原市指定文化財の下丹生古墳があります。(下丹生は難読漢字ですがしもにゅうと読みます。)JR 醒ヶ井駅にも下丹生古墳の案内看板があったので行ってみる事にしました。
下丹生古墳は米原市になる前にあった旧坂田郡の近江の豪族「息長丹生真人氏」の一族と推定されており、はっきりとした事はわかっていません。6世紀後半に作られたとされる円墳で、米原市内で唯一横穴式石室内を見学できる古墳です。
下丹生古墳へのアクセス
下丹生古墳は JR 醒ヶ井駅より南へ2km強行った所にあり、山の中にあります。徒歩で行くのは大変ですね。
道中いくつか下丹生古墳案内看板はありますが、上の写真の案内看板がある所で集落の小路に入ります。
ここから看板の出現率が上がっていくので迷うことはないでしょう。
下丹生古墳まで500メートル。更に集落の奥地へと入っていきます。
下丹生古墳まで400メートル。集落地帯は終わり、林道になってまいりました。
下丹生古墳まで300メートル。道もやや勾配が出てきました。まさかこんな山道を進むことになるとは。
下丹生古墳まで200メートル。木漏れ日が鮮やかで綺麗でした。
山道も終着地点に到着しました。下丹生古墳にたどり着きました。
駐車場について
駐車場はあると言えばあるのですが、上の道中の写真の通り車1台が通るのがやっとの道で対向なんてできません。まず対向はしないと思いますが…。
私は近くのいぼとり公園の駐車場から歩いて行きましたよ。徒歩で約15分程度です。
意外と広い駐車場があります。
息長丹生真人氏とは?
息長丹生真人氏は旧坂田郡の豪族だそうですが、正直知りませんでした。息長も丹生も米原の地名なのでゆかりのある人物なのだろうなとは想像できます。
この地域の下丹生の由来は丹生という水銀朱から来ているようで、旧坂田郡の犬上郡に近い場所で水銀朱が取れる場所があったようです。これが赤色顔料となり丹生の採取を職としていた人物が息長丹生真人氏。8世紀に都で活躍した画師でもあります。
下丹生古墳を見学
米原市内で唯一横穴式石室内を見学できます。古墳の側面に入り口をがある石室を横穴式石室といいます。石室とは石造りの埋葬施設。
古墳の周りに柵が立っていますが、あれは鹿よけで立入禁止になっているわけではなく入れます。
こちらに入り口の扉があります。扉にはトイレの扉にあるような打掛錠がかかっています。入ったら扉を閉めておきましょう。
草や植物が生い茂っています。
ほどなくして、横穴式石室の入り口がありました。石灰岩の巨石を組み合わせた石室で、全長7メートルもあります。
石室内も見学できるようになっていましたが、真っ暗ですし高さもないのでやめておきました。
帰る時は扉の鍵をかけるのを忘れずに。
おわりに
米原市の下丹生古墳の紹介でした。米原市の古墳を訪れて米原の歴史を感じる度もまた一興ですね。
史跡情報
下丹生古墳
住所:滋賀県米原市下丹生小字江龍