米原市には古くから霊峰と呼ばれる伊吹山の歴史や自然、伊吹山周辺の人々の暮らしや産業を紹介する博物館があります。その博物館は伊吹山文化資料館といって廃校だった建物を活用し伊吹の資料館として1998年にオープンしました。
2階建ての建物でジャンルに分けて全4つの展示室があります。伊吹山の歴史や自然、民俗文化などの資料が充実していて見応えはたっぷり。面白い資料館だと思います。
米原市の歴史を感じる資料館へ訪れてみてはいかがでしょうか。
目次
伊吹山文化資料館へのアクセス
伊吹山文化資料館は米原市春照にあり、伊吹薬草の里文化センターの近くにありますが道が入り組んでおり少々わかりにくい場所にあります。
国道365号線からなら高番交差点を北西へ行きます。ガソリンスタンド脇の細い道です。伊吹山中学校を通過して右手に見えるオレンジ色の建物が伊吹山文化資料館です。道が細くなっており通学路でもあるのでご注意下さい。
駐車場について
建物の前に駐車場があります。
まいちゃん号で行く
米原市の乗り合いタクシー「まいちゃん号」で来る事ができます。1回500円~
「山東伊吹共通-86」停留所が最寄りです。
入館料について
- 一般:200円
- 中学生以下:100円
尚、20名以上の団体の場合は割引があります。一般160円、中学生以下80円。
営業時間
9:00~17:00(最終入場16:30)
伊吹山文化資料館の展示室
小学校の教室の面影が残る展示室では所狭しと民俗資料や古来の道具や農具がとても状態良く展示されています。
伊吹の暮らしと米作り
昭和30年代頃までの伊吹山周辺の暮らしを紹介する展示室です。昔の食事、衣料、住まいの様子を垣間見る事ができます。農業についての展示もあります。
農業が機械化される前に使われていた農具の各種が展示されています。
伊吹山の恵みと生業
伊吹山周辺で盛んだった産業が紹介されています。(現在も続いているものもあります)
奥伊吹の方の曲谷地区では石臼の生産が行われていました。そして最奥の甲津原では麻の織物。また、伊吹山は薬草の宝庫とも呼ばれており、伊吹のヨモギを原料とした伊吹もぐさ(お灸)の産業も古来より盛んでした。
伊吹山の自然と文化
伊吹山から出土した化石、伊吹山に住まう動物、古来より神話として残るヤマトタケルの展示があります。
人々の暮らしや祭り文化の展示があり、特にこのあたりの特有の神事「おこない」についての資料など興味深いものがありました。
掘り起こされた伊吹の歴史
縄文時代から戦国時代までの伊吹の歴史、伊吹山信仰に関する資料、かつて近江の国の守護を務めていた京極氏に関する展示、京極士の拠点であった上平寺城の模型などもあります。
おわりに
200円でこれだけ充実した資料館を見学できるのは歴史に触れるとても良い時間を過ごす事ができました。今まで知らなかった思わぬ伊吹山の歴史を知る事ができるかもしれません。
奥伊吹の歴史を知りたいなら「奥伊吹ふるさと伝承館」もおすすめです。(土日のみ開館)
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施設情報
伊吹山文化資料館
住所:滋賀県米原市春照77
開館時間:9:00~17:00(最終入場16:30)
休館日:月曜日(祝日は開館)/ 祝日の翌日(休日と重なる場合は開館) / 年末年始
電話:0749-58-0252
公式サイト:資料館トップ