滋賀県の方言は近江弁と呼ばれますが、特に米原市のある湖北地方の湖北弁は特殊だと言われているみたいです。私も祖父から色々聞いたことのない言葉を「それどういう意味?」とよく尋ねていました。
ところで冠婚葬祭の場ではこのような言葉を耳にしました。
(例文)おうぼでお金のやりくりが大変や。
当然おうぼって何の事?応募するの?という疑問になりました。
おうぼは岐阜県まで行ったらもう通じません。湖北特有の言葉だと思われます。
おうぼとは?
聞き込みを行ってみると、どうやら結婚祝い・新築祝い・御香典・出産祝いなどを全て総じておうぼと呼んでいるようです。ご近所付き合い、親戚付き合いでお金に関する事をおうぼと呼んでいる印象がありました。
おうぼという由来は?字で書くとどうなる
ところでおうぼって字に書くとどうなるの?何でおうぼって言うの?と知り合いのご年配の方に聞いてみました。
しかし決まって返ってきた言葉は「しらーん。考えた事もなかった、書いたこともない。」というものばかりでした。
個人的な推察
皆さん知らないという事なので、個人的に推察、出来る限り調べてみました。
因果応報
因果応報という言葉があります。良い行いをすれば良い事が返ってくるし、悪い行いをすれば悪いことが返ってくるという四字熟語です。
この応報というのは仏教用語のようですが、「おうほう、おうぼ」何となく似ている気がします。
良い付き合いをしていたら、良い事が返ってくる。おうほうがおうぼに訛ったのではないでしょうか。無理やりですかね。
王法
仏教用語に王法(おうぼう)というものがありました。仏教に関する世間のならわしを意味するようです。
御香典もそれにあたりますし、おうぼうから来てるのではないでしょうか。後にお祝いごともおうぼと呼ばれるようになったとか。
おわりに
それは違うよ、こういう意味だよ。こんな由来があるよ。と、もしご存知の方がいらっしゃったら是非教えてください。