米原市顔戸にある日撫神社では毎年9月の第3月曜日(敬老の日)に秋祭りとして「奉納角力と角力踊り」が催されます。一般も観覧自由です。角力は「すもう」と読みます。
日撫神社はいつ創祀となったかは定かではありませんが、神功皇后の祖先が代々住まわれた地という事が伝わり由緒ある神社です。後に後鳥羽上皇も度々参拝されました。
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米原市の日撫山に鎮座する「日撫神社」
日撫神社は米原市の旧近江町エリアの日撫山に鎮座する神社です。米原市役所近江庁舎の近くにあります。参道が約300メートル続く山の中にある神社で、秋には紅葉と竹林のコラボレーションでとても綺麗な景色を見る ...
角力踊りとは
角力踊りはおよそ800年前から伝わる伝統です。鎌倉時代初期、日撫神社を参拝した後鳥羽上皇に村人が力比べとして相撲を行った事が始まりと伝えられています。相撲を観覧した後鳥羽上皇は黄牛を奉納した事から、毎年9月の第3月曜日に秋祭りとして角力踊りが行われるようになりました。
日撫神社の境内に土俵が作られています。
13時頃、神様への奉納角力が始まります。最初に行われるのは和紙を口にくわえた大人の力士による角力です。何故和紙を口にくわえるのか、他の伝統行事から推察するに神様に息がかからないようにする為ではないでしょうか。
次に行われたのが、小結・関脇・大関による三役揃い踏みです。土俵の上で四股を踏む様子はテレビで見る大相撲のようです。この後三役角力が行われます。ここまでが神様への奉納角力です。
この後はまわしを締めた地元小学生による相撲大会が行われます。とても良い勝負を繰り広げる子ども力士に境内に歓声が響きました。
中入には角力甚句に合わせた角力踊りが披露されます。かつては江戸時代に井伊家から贈られた豪華な化粧まわしが使われていましたが、歴史的価値があるものとして保存し現在では新たに作られた化粧まわしが使われています。
角力踊りは1958年に途絶えてしまいましたが、地元有志により1972年に日撫神社角力踊保存会が発足し、現在も歴史ある伝統行事が続けられています。
日撫神社へのアクセス
日撫神社は米原市役所近江庁舎近くにある日撫山に鎮座する神社です。山の木々に囲まれ景観が良いです。
駐輪場について
駐車場はありませんが、日撫神社の鳥居前に駐輪場はあります。
まいちゃん号で行く
米原市の乗り合いタクシー「まいちゃん号」で来る事ができます。1回500円~
「近江共通-30」停留所が最寄りです。
神社情報
日撫神社
住所:滋賀県米原市顔戸77
拝観料:なし