米原市で夕陽が綺麗なスポットと言えば烏帽子岩があります。琵琶湖を眺めればそれだけでも夕陽は綺麗ですが、烏帽子岩ではより画になります。昔から米原市の景勝地として知られています。
長い砂浜があり、ここからは長浜市の方まで琵琶湖が一望できる絶景スポットでもあります。道から砂浜の方まで降りる事ができますよ。
烏帽子岩とは
烏帽子岩は米原市磯の地域の浜辺の先端にあり、4メートル四方に及ぶ巨大な岩です。てっぺんにはしめ縄が巻かれています。この烏帽子岩を北から見ると、烏帽子に見える事から烏帽子岩と呼ばれるようになりました。
烏帽子とは式典用和装で冠られていた帽子で、黒くて縦に長い帽子です。映画の陰陽師で安倍晴明が冠っていた帽子です。現代でも神社の式典では見かける事があります。
実は烏帽子岩から道を挟んで反対側にある磯山には、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が祀られている磯崎神社があります。日本武尊は伊吹山の神を討伐する際に、神の使いである白猪の毒を受けて撤退し、米原市醒井まで下山されました。そこで醒井の湧き水で傷を冷やしたところ、正気を取り戻したとか。それが今も残る醒井の居醒の清水です。
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平成の名水百選にも選ばれた米原市醒井の澄み切った湧水「居醒の清水」
米原市醒井は中山道61番目の宿場の「醒井宿」があった地域で、古来より交通の要の地点として栄えていました。当時より醒井宿付近の湧水は豊富で、日本書紀や古事記にも記されているほどです。現在では居醒の清水と ...
その後尾張へと向かわれますが、礒崎神社の書物によると日本武尊は米原市の磯で亡くなったと伝えられています。そして墓標として烏帽子岩を置いたと言われています。
結びの岩
烏帽子岩は男岩と女岩の2つの岩が重なって見える事から、別名「結びの岩」と呼ばれています。縁結びに御利益があるのかもしれません。
烏帽子岩へのアクセス
烏帽子岩は米原市の琵琶湖沿いの最南端、彦根市との境界付近にあります。国道8号線からならパナソニック工場がある中多良南交差点を西へ行き、琵琶湖沿いの入江橋交差点を左折します。湖岸道路を進み、彦根市に入る手前にあります。
史跡情報
烏帽子岩
住所:滋賀県米原市磯
見学:無料