伊吹山方面から米原市のローザンベリー多和田へ抜ける道を通っていると、田んぼの真ん中にポツンと木々が茂った小高い丘が見えます。門が見えるので神社か、または何らかの史跡か?と前々から疑問に思っていました。
周囲には同じ種類の木が等間隔に植えられており、更に堀まであります。明らかに自然のものではない印象があります。
実際にその場に行ってみると、小倉廃寺跡という石碑が建っていました。山門から上へ登れるようになっています。かつてお寺があったという歴史を感じる場所ですが、紅葉がとても綺麗な場所でした。
小倉廃寺跡の紅葉
木々が茂った小高い丘の近くまで行くと、南側に山門があります。その先には上へ続く道があります。杖がたくさん用意してあって、今も登られている様子が伺えます。
小倉廃寺跡という石碑が建っていますが、小倉寺の御由緒やどういうお寺なのかわかる資料などはありませんでした。
右側からぐるっと上へ登る道があります。
登りきると、中央が開けた参道とも思える場所がありました。木々の紅葉がとても美しいです。
奥にはお堂、もしくは祠か小さな建物が見えます。建物としては今はこれしか残っていません。後から建てられたものかもしれませんし、詳細は不明です。
祠から振り返って参道を見ると、色づき度が違う3本のもみじの木が印象的です。赤・黄色・緑・青空のカラフルな色合いがとても綺麗です。先人の皆様はあえてこの風景を作ったのではないか?とも思える風景でした。
この小倉廃寺跡の情報は米原市の歴史書を調べてもほとんど情報がありません。天台宗のお寺という事と、毘沙門堂というキーワードのみ。毘沙門堂というと京都にある有名なお寺です。もしかしたら、毘沙門堂の末寺だったのかもしれません。
小倉廃寺跡へのアクセス
小倉廃寺跡は米原市山室にあり、新幹線が通る南側にあります。新幹線からも見えるのであれは何だろう?と思う人もいるようです。
国道365号線からなら野一色東交差点を南西へ行き、道なりに進みます。大鹿交差点を直進し、次のT字路を右折します。
山室湿原の看板が立っている所を右折すると、右側に小倉廃寺跡が見えます。
史跡情報
小倉廃寺跡
住所:滋賀県米原市山室