米原市の伊吹山の麓を通る道を車で走っていると巨大廃墟が見えます。あれは大阪セメント(現・住友大阪セメント)の伊吹工場の跡地です。1952年に操業し、2003年3月に閉鎖されました。この工場では長くセメントの生産が行われていました。
セメントの原料は主に石灰石です。実は伊吹山は石灰岩が豊富な地質であり、セメントを生産する工場を操業するにはうってつけの場所だったんですね。米原市にお住まいの方であればよくご存知だと思いますが、伊吹山を見ると左側が大きく削れています。あれが石灰岩を採掘する為の採石場だったのです。伊吹山の上部採石場は既に停止しているのでもう伊吹山の侵食が大きくなる事はありません。
大阪セメント伊吹工場廃墟の鑑賞スポット
大阪セメント伊吹工場は廃墟といっても管理されていますから立入禁止区域です。セコムもありますから無断で立ち入ると不法侵入になってしまいます。周囲の公道から眺める程度にしておきましょう。
廃墟を見渡せるおすすめ鑑賞スポットは上の地図で示した場所です。
ちょっと高いところから工場廃墟を見渡す事ができます。コンクリート製の建物や施設が残るのみで古代の遺跡のような雰囲気が漂っています。
ぐるっと廻るとかつての工場入口がありますが、当然閉まっています。立入禁止区域です。
おわりに
伊吹山麓にある巨大廃墟は何だろう?と疑問に思う人もいらっしゃると思うので、今回紹介させて頂きました。答えはセメント生産の大阪セメント伊吹工場の跡地です。
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